■必殺の一撃

 第八章。通常プレイでは、ブリュンヒルデ戦がある程度で、特に強敵という強敵も存在しないパートになります。
 しかしそのバトル的意義は非常に大きい章でもあります。
 サッズの『フルケア』『ヘイスト』、ヴァニラの『ウィーク』『デスペル』が解禁され、ここで二人のアクセサリ装備数も2個に増えるのです。
 『ヘイスト』は単純に戦力を大幅増強するし、TPを払って最低2回は『フルケア』で回復できる上、『ウィーク』によって火力がさらに上がります。結果、この章のボスである突撃砲レーヴェ、召喚獣ブリュンヒルデはあっさりと倒されてしまうことが多いのです。

 ……しかし、クリスタリウム封印条件下では、そうはいかない。
 むしろ、過去最難関の章となります。

 今回は第六章のスケイルビーストなどと異なり、いわゆる「触ってはいけない雑魚敵」は存在しません。「警備軍一般兵射手×6」のような極めて面倒くさい編成こそありますが、ほとんどは戦闘そのものを避けることが可能です。
 一応、トレジャーの「スピカ」「キュアスタッフ」を入手するため、「ツヴェルク市街型×5」の編成は撃破しました。しかしやってることは『「ATK+HLR」でのゴリ押し』なので、特に触れることもないし省略します。




【BOSS:突撃砲レーヴェ】
HP100800。今までのボスよりはHPが低いのですが、
代わりに高打点であり、一度のミスだけでゲームオーバーになりかねません。


 そして中ボスの「突撃砲レーヴェ」戦。ヘイストやらウィークやらであっという間にぶっ壊される通常プレイと異なり、クリスタリウム封印条件下では凶悪な難敵と化します。
 初回のブレイクまでは、定期的に『鎮圧ガス』を使用、その後は主にサッズに向かって通常攻撃を定期的に放ってくるだけなので、そこまで問題のある敵ではありません。
 しかし初回のブレイク状態が終わると、『兵器制限解除』によって本気を出し始めます。
 この後は、『主砲射撃準備開始』→『主砲装填完了』→『レールキャノン』→(ブレイク終了まで『トライレーザー』をまばらに打つ)→『トライレーザー』×3→『主砲射撃準備開始』…という順でレーヴェが行動。
 この『レールキャノン』が曲者で、ダメージは600超。このパーティではダメージを軽減する手段がないので、何をどうあがいても、サッズが受けた瞬間にゲームセット
 幸い、レーヴェはブレイク値160%・チェーン耐性50と比較的ブレイクしやすい敵なので、『レールキャノン』を「ブレイクキャンセル」することで、そもそも撃たせない事が唯一の解法です。厳密にはレールキャノンのタイミングでブレイクするのではなく、前もってブレイクしておいて、レールキャノンの来るタイミングで攻撃してひるませ、レールキャノンをキャンセルさせます。タイミングとしては、『主砲装填完了』の文字が消えた後にサッズの攻撃を入力すればだいたいOKです。

 ――さて、口で言うのは簡単です。
 実際の所、惨敗に惨敗を重ねてしまいました。
 原因は、ほぼ同じタイミングで攻撃入力しているにもかかわらず、時々『レールキャノン』のタイミングが遅れてしまい、キャンセルできずにサッズに直撃する――というものでした。そしてそのタイミングでは、大抵ヴァニラの攻撃が命中していたのです。
 おそらく、『主砲装填完了』の後、表示こそされないものの、内部的には『レールキャノン発射準備』とでも言うべき行動があるのでしょうか。その部分がヴァニラの攻撃によってキャンセルされてしまい攻撃が遅延、『レールキャノン』が遅れて発射され、まあ1/2の確率というのは往々にして悪い方にしか直撃しないのでサッズに直撃、と。俺の15分返せ。
※12.01.31. 追記:正確には、『主砲射撃準備開始』時にターゲットが決まっており、レーヴェはそのキャラクターの方に向き直っています。

 そんなこんなで、一晩寝て、大学のセミナーを受けて、昼飯食べて、リベンジマッチ配信の準備。

 余りにも頻繁にレールキャノンの遅延が起きるので、戦い方を洗い直してみました。
 敵の攻撃力ですが、『レールキャノン』を除けば、おおよそ受けるダメージの最大値は250弱と言ったところ。そしてレーヴェの各攻撃の間にはポーションを挟むだけの十分な時間があるので、バングルを装備する必要はない、という事が分かります。サッズのアクセサリを「医術の心得」にすれば、ヴァニラのHLRも用意しなくて良くなります。
 あまりにも時間がかかりすぎるので、時間短縮も兼ねて「パワースモーク」を使用します。バリアは持ってないのでパス。それに、攻撃には十分に耐えられるので、バリアスモークは必要ありません。また、バトルスピードは「ノーマル」を使用しました。
 試しに新しいレールキャノンをブレイクキャンセルするためのパターンを組んでみて……成功。

 以下が、その装備とオプティマセッティングになります。

キャラクターHP武器アクセサリ
サッズ 320  デネブ LV.1医術の心得 LV.1
ヴァニラ 350  ベラドンナワンド LV.1マジシャンサイン LV.1

オプティマ サッズヴァニラ
デュアルフォース BLABLA
バスター&ジャム BLAJAM
デュアルフォース BLABLA
アサルト+バスター ATKBLA
サポート/キュア ENHHLR
バスター&サポート ENHBLA

 細かい事は下に示しますが、レールキャノンモードの対策を中心とした編成になっています。
 そうする上で、ヴァニラのHLRは不要となったため、保険として入れている「ENH+HLR」以外は消失してしまいました。
 ちなみに、作戦変更前のオプティマは「BLA+BLA」「BLA+JAM」「ATK+BLA」「ATK+JAM」「ENH+HLR」「ATK+HLR」でした。

 パワースモークを使用して戦闘を開始し、まずは「BLA+JAM」「ATK+BLA」で手早くブレイクしてしまいます。ブレイク後は、デシェルがかかっていないなら「BLA+JAM」を再度、そうでないなら「BLA+BLA」で回してダメージを与えていきます。レーヴェは炎属性弱点なので、サッズの『ファイア』『ルイン』と同じダメージになりますし。
 ブレイク後は、先述の通りのパターンで敵が行動するようになります。
 こちらの行動は、

 これで、ほぼ確実にパターンにハメる事が出来ます。
 スモークの切れた後について表にすると、こんな感じ。

クロック オプティマ 敵の行動 サッズの行動 備考
0 (任意) 『主砲射撃準備開始』 (ポーション) 3連トライレーザーの直後に宣言
オプティマチェンジ  (任意) → 「ATK+BLA」
※チェーンボーナスを持ち越さないこと
1 ATK+BLA 『ルイン』×3
2 ATK+BLA 『ルイン』×3
オプティマチェンジ
「ATK+BLA」 → 「BLA+BLA」
3 BLA+BLA 『ファイア』×3 このタイミングでブレイク
4 BLA+BLA (『ファイア』×1) ヴァニラがここで行動
5 BLA+BLA 『主砲装填完了』 (ATB満タン) 装填完了の表示が消えるまで待機
6 BLA+BLA (キャノン準備) 『ファイア』×3 装填完了の表示が消えたら発射
7 BLA+BLA 『レールキャノン』 ファイア命中 レールキャノンをキャンセル
オプティマチェンジ
「BLA+BLA」 ⇔ 「BLA+BLA」
※必要な場合、「ENH+BLA」「BLA+JAM」でフェイス・デシェルをかけ直す
8 BLA+BLA 『トライレーザー』 『ファイア』等 ダメージを受けたらポーションを使用
9 BLA+BLA ※ブレイク終了※ [A+B]/[B+J]以外のオプティマへ
10 BLA+BLA 『トライレーザー』 ポーション 第一射
11 BLA+BLA 『トライレーザー』 ポーション 第二射
12 BLA+BLA 『トライレーザー』 ポーション 第三射 この後「0」に戻る

 『レールキャノン』を潰した後は、「BLA+BLA」での回しを中心に、必要に応じて「BLA+JAM」「ENH+BLA」で必要な状態を発生させていきます。
 ブレイク中も『トライレーザー』を発射してきますが、サッズは回復を優先します。攻撃を受けたら、行動を中断してでもポーションを使いましょう。
 ブレイク終了後は、『トライレーザー』を間隔を空けて3回使用してきます。これも、その都度ポーションで回復すればいいでしょう。

 そんなこんなで、かなりの回数やり直したのですが、何とか撃破成功。
 戦闘時間は10分45秒。目標タイムを切ったし、以前立てていた作戦よりもスムーズに進めることが出来たので、個人的には満足しています。


■ひと振りで世界を変える死神の鎌

 そしてレーヴェを倒しても、まだ終わりではないのが第八章。
 オーディンを上回る難関として、召喚獣ブリュンヒルデが立ち塞がります。




【Eidolon:ブリュンヒルデ】
“自殺すら出来ない”自分への絶望に惹かれ現れた、サッズの召喚獣。
炎を自在に操り、手に持つ鎌を振るい攻撃してくる。

なお、本章タイトルに使用したのはファンタジー小説の武器にありがちな設定文ではなく、
この現実世界に実在する自転車のキャッチコピーであることを明記しておきます。
アヴァントゥリガ半端ねえな。お値段も半端ないけど。


 さて、過去の報告でも「ヘイストないと無理」という話が散見されるため、今回ばかりは最初からパワースモークを使用します。バリアスモークは持っていないので(ry
 さて、ブリュンヒルデはBLA/ENHで特にドライブゲージを溜めやすいとされています。召喚者が攻撃するほど溜まりやすい、なんて話もあるのですが、残念ながらサッズが唯一使える『ファイア』を、ブリュンヒルデは吸収してしまいます。BLAによるドライブゲージ上昇については、その攻撃で蓄積させたチェーンボーナス値から算出されるので、要するにサッズのBLAは役立たずです。かと言ってENHでは効率が悪いため、ここはヴァニラに頑張って貰いましょう。

キャラクターHP武器アクセサリ
サッズ 470  デネブ LV.1カーボンバングル LV.1
ヴァニラ 500  ベラドンナワンド LV.1カーボンバングル LV.1

オプティマ サッズヴァニラ
アサルト&ジャム ATKJAM
アサルト+バスター ATKBLA
アサルト+バスター ATKBLA

 使用したオプティマは3つ。仕方ないね。
 やることは単純で、「チェーンが切れないように隙を見てATKで攻撃する」「回復はポーションを連打する」「やる気大事に」のみ。「医術の心得」装備なども検討しましたが、1コンボで死んでしまうようなHPでまともに戦える訳はないと判断致しました。
 ……しかしまあ、何度か3分耐え抜いたのですが、後ほんの少しのドライブゲージが溜まらない。敵の攻撃は激しく、高カット値の攻撃を連発するブリュンヒルデの前に、ヴァニラが思うように攻撃できない事が多々ありました。
 敵の攻撃を少しでも和らげ、回復効率を上げてサッズの行動回数を増やす方法――

 バトルスピード「ゆっくり」を使います。

 ATBの蓄積速度が落ちますが、いわゆる“12秒ルール”によるATBゲージの補充は通常通りに行うことができます。また、【死の宣告】の制限時間が5分強に延長されるため、行動回数はむしろ増やすことが可能になります。
  ※正確には、【死の宣告】の制限時間が1.8倍に延長。1800カウントが3240カウントに増えるので、およそ5分24秒ですね。

 そんなこんなで「ゆっくり」を試した結果、4分でドライブゲージを溜めきることが出来ました。バトルレート1ってお前…。


 次回、バルトアンデルスの待つ第九章。
 一つの節目を迎えるこの章を、バリアスモーク無しで切り抜けられるのか…?