■序文 〜How hard can it be?〜

 クリスタリウム。
 FF13において、キャラクターを強化するには避けて通れない要素です。
 FF13の戦闘において重要な攻撃魔法やJAMの妨害・弱体魔法、ENHの強化魔法をはじめとした各種アビリティを覚える他にも、HPの底上げやステータスの上昇など、普通に考えてこれを上げない手はありません。

 だが、プレイ終盤、こうも思ってしまったものです。
 「HPが高すぎて緊迫感もクソもねえ……」
 実際、ホープのHPが8000の大台に達した配信最終盤では、もはやアダマンタイマイ程度は作業の領域。咆哮で死なないから、そんなものなんですが。

 自分がFF13を好きな点のひとつは、間違いなく戦闘のシビアさです。緊張感と爽快感を高次元で融合させたバトルシステムとして、今まで遊んできたゲームの中では段違いの評価をしています。
 それなら、HPの低いFF13というのは、緊張感を突き詰めるという点でひとつの到達点。
 幸い、FF13-2の発売も近い。FF13-2でよりハイレベルな攻略に参加するためにも、ここはFF13で自分を鍛え上げよう――

 目指すは、まずは9章バルトアンデルス戦までのクリスタリウム封印プレイ。
 How hard can it be?

 ※なぜ「9章バルトアンデルス」を目標としているのか?という疑問があると思いますが、今回は「特定キャラクターでの一人旅」に派生する事も計画しています。そのため、リーダー変更が可能になる第十章開始までは少なくともクリスタリウム封印条件で行いますが、それ以降は未定です。


■では、いったい何がまずいのか

 FF13を実際にプレイした人なら分かると思うのですが、FF13で「クリスタリウムを成長させない」というのは、非常に大きな意味を持ちます。
 装備品で圧倒的な戦力差をひっくり返してきた従来のFFシリーズ低レベル攻略とは、また違ったところで非常に厳しいゲームとなってしまいます。
 例外として、第三章で離脱するスノウは、第七章で成長して再加入します。
 FF13の低レベル攻略は、「敵を止め続けて行動させない」「強力な装備を使い、敵の攻撃を無力化する」など、従来作で取られてきた手段はほとんど使えず、正面から攻撃を耐えきれるだけの力を確保しなければなりません。


■己を知り、敵を知っても百戦困難

 では、その戦力の虚弱っぷりはどの程度のものでしょうか。
 実際にまとめてみるとしましょう。

キャラクターHPアビリティ
ライトニング300  ATK たたかう ルイン エリアブラスト
 BLA サンダー
 HLR ケアル
スノウ760  ATK たたかう ルイン
 BLA ブリザド フロストブロウ
 DEF 挑発 ライズガード
サッズ320  ATK たたかう ルイン
 BLA ファイア
 ENH フェイス
ヴァニラ350  BLA エアロ
 HLR ケアル
 JAM デシェル
ホープ270  BLA ファイア ブリザド
 HLR ケアル
 ENH プロテス
ファング750  ATK たたかう ルイン エリアブラスト
 DEF 挑発 リジェネガード エリアバリア
 JAM スロウ

 これが絶望か…。
 表には記していませんが、攻撃力も惨憺たるものです。攻撃力の高いファングですら、素の攻撃力は90。ライトニングやサッズに至っては物理・魔法ともに20未満…。
 BLAは覚えているアビリティが少ないためにチェーンボーナス上昇効率が悪く弱点も突きづらいし、HLRもケアルしか使えない。DEFはHP量に問題が残り、FF13の戦闘で鍵を握ってきたENH/JAMに至っては、使える魔法が少なすぎます。それでも全て重要魔法なので、これを最大限活用していきます。
 一方で、散々「HPが低くて問題がある」と評価してきたホープ君は、相対的にその欠点が埋まった形になりますね。まあ、どうでも、いいですけれど。たかだか270なんて無いのと同じだし。

 このため、最終盤の敵の攻撃に耐えるなら、全員が「ウルツァイトバングルLV.★」(HP+3000)を装備し、DEFのファングかスノウに攻撃を引き受けさせるのが最も確実でしょう。そのため、火力を高めるためには武器改造を行わざるを得ません。
 しかし亀狩りなどはできないので、ひたすらチョコボで穴掘りをし続けるしかありません。安全確実にお金を入手できるので、方法としては優れているのですが。


■では、どうやって戦力差を埋めるのか

 まず、装備の改造によって戦力値を底上げする事が挙げられます。ただでさえHPの低い今回プレイでは、火力を高めて戦闘時間を短くする、というのもひとつの方法です。また、【死の宣告】を使用する終盤の強敵相手には、火力を高めなければ撃破が間に合いません。
 また、使用できる補助魔法に【フェイス】&【デシェル】があるので、基本的には魔法攻撃力を高めていくことになります。この点ではサッズデネブ系武器が非常に高い攻撃力を誇るため、これを主軸にする予定です。
 次に、開幕の五分間のみではありますが、「パワースモーク」「バリアスモーク」で強化状態を作り出す事が挙げられます。特にヘイスト・シェルはこの方法でしか掛けられない汎用強化魔法なので、開幕の五分間は多くの戦闘で焦点となる事でしょう。
 最後に、召喚獣。今作の召喚獣は、クリア前はクリスタリウムレベルでのみ能力が決まるため、通常プレイと性能は同じになります。通常のプレイではあまり日の目を見ない召喚獣ですが、制限プレイにおいては非常に重要な攻略のパートナーとなります。TPは3も消費しますが、そもそもクリスタリウム無しで覚えられるTPアビリティはライブラだけなので、問題ありません。

 あとは、作戦を立案・実行するプレイヤーの腕前のみ。
 FF13-2をプレイする前に、FF13のNCUで腕前を磨き、FF13-2で自分も制限攻略の末席に名を連ねてみたいな、なんて思っているのでした。


■参考サイト(プレイ開始前)

 本格的な攻略を開始する前に参考にしたサイトを紹介します。